【剣盾s20シングル】サイクル参加型ルカリオ軸 ~神速の黄色い閃光~
皆さんはじめまして、そして剣盾S20お疲れ様でした。
普段はポケモン剣盾をゆるりとプレイ・偶にニコ動で対戦動画を投稿している、 なすだっく という者です。
今回、僕が剣盾s20にて使用した構築を記録として残したく、記事を書かせて頂きました。
【構築経緯】
-背景-
僕のPT構築は、戦友ポケモンである色違いルカリオを使う、という所から始まります。ルカリオの型を決める際にまず意識したのことが以下の2点。
①持ち物をきあいのタスキ以外で型を開拓したい。
②汎用性を保ちつつ、れんげき/いちげきの両ウーラオスには出来ない芸当をしたい。
①について
ルカリオの剣盾構築記事を検索すると、「きあいのタスキ」所持の構築が全体の75%を占めます。確かにきあいのタスキは強力なアイテムです。僕も剣盾初期はタスキルカリオをよく使用していました。
タスキ型だけでなく 他のアイテムを持たせた型のルカリオを使ってみたい、可能性を探求してみたい、という気持ちに火が付いたことが、①の切っ掛けです。
②について
同じ中高速のかくとうタイプとは言えども、第二タイプや覚える技、その種族値など差別化点は多く、ルカリオとウーラオスは異なる強さを持つポケモンと言えます。しかし、両ウーラオスの方がルカリオよりも「役割範囲が広く自然に選出へ組み込むことが出来る」というのが個人的な感想です。
そのため、適当にルカリオPTを組んでしまうと「ルカリオのところ、ウーラオスを入れた方がいいよね。」となり兼ねません。
この考えを踏まえたうえで、ルカリオだからこそできる芸当を模索しました。
-ルカリオの型選定の流れ-
ウーラオスと差別化したルカリオを育成したけど、環境に刺さらずに選出できない…活躍できない…マジピエン。という事態を未然に防ぐため、まず環境に多くいるポケモンの中から仮想敵を定め、そのポケモンにどう立ち回るかを想定することから始まります。
今回注目したのは、ウツロイドへの繰り出し性能です。
かくとう・はがねタイプのルカリオは、ウツロイドがタイプ一致となるいわ技を1/4、どく技は無効化することが出来ます。また、ウツロイド構築が積極的に絡めてくるステルスロックのダメージを、1/32まで抑えることも出来ます。
どく技を等倍ダメージでうけてしまう両ウーラオスでは、安易にウツロイドへの受け出しは出来ません。
しかしルカリオの耐久値はお世辞にも高い方ではないので、効果今一つわざとはいえ、何度もは受けることは出来ません。そこで特殊ATであるウツロイドへの繰り出し性能をより高くする「とつげきチョッキ」を持ち物に選定し、構築の起点としました。
-構築の流れ-
PTメンバーは以下の順に構築の6体は選定しています。
前述のとつげきチョッキのルカリオを確定。ウツロイドへ繰り出しを想定している型なので、サイクルパを組むことを意識しました。
ルカリオが勝てないポケモンのその多くを倒すことができ、ウツロイドの選出誘導性が高いATサンダーをルカリオの相棒に設定。
ステルスロックを撒けて、エースバーン・ミミッキュ・霊獣ランドロスなどの環境に多い物理ATに後出しできる物理受け霊獣ランドロス。
これまでで重いスカーフウオノラゴン・両ウーラオスに後出し出来て、カバルドンのあくびループ展開を阻止できるカプ・レヒレ。
環境トップのサンダーにめっぽう強く、全抜きATになることが出来るりゅうのまいバンギラス。
カプ・レヒレ以外のウオノラゴン・両ウーラオス対策への選択肢になり、受けループの崩しをすることが出来るつるぎのまいゴリランダー。
この6体でPTを組み、対戦するうちに調整を加えていきました。
【育成配分】
● ルカリオ
151(44)-165(156)-91(4)-×( )-108(140)-131(164)
ぽけっとふぁんくしょん!HP :ちきゅうなげ3回耐え調整
A :16n調整
S :最速アーゴヨン(Sランク‐1)抜きを確保、環境にいるアッキのみミミッキュ(116~129)より速く動けるようなライン。
特殊耐久
・C実数値169ウツロイドのCランク+1のメテオビーム(140)及び、その後のマジカルシャイン媒体ダイフェアリー(130)+ステルスロックダメージを確定耐え。
・C実数値179アーゴヨンのいのちのたま補正だいもんじを確定耐え。
構築のスタート地点。
結論から言うと、使用感はとてもよかったです。特殊耐久に厚くした結果、仮想敵としていたウツロイドに強いだけでなく、ポリゴン2に対して受け出ししやすくなったり、てっぺき無所持のカプ・レヒレなんかも対面打ち勝てるようになっています。
よくルカリオに対してサンダーを受け出しされるので、そこにがんせきふうじを合わせる ⇒ ダメージ次第でそこからDXを切って崩しに行くことも可能です。
インファイトでなくとびひざげりを採用している理由は、半端な特殊ATとの打ち合いも考慮していたのと威力を少しでもあげるためです。
役割対象…有利不利がハッキリしているポケモンなので、選出の可否が判断しやすいことも個人的にフィットしているな、と感じました。
選出率4位(27%)
● サンダー
サンダー電@するどいくちばし(せいでんき・おくびょう)
165(0)-×(0)-105(0)-177(252)-100(4)-167(252)
ぼうふう/ボルトチェンジ/かいでんぱ/はねやすめ
ぽけっとふぁんくしょん!C :なるべく与ダメージが大きくなるために、振り切り。
S :相手のサンダーより素早く行動できるように最速。
ルカリオが苦手なじめんタイプ や じめんタイプ など幅広く渡り合えることが出来る雪原環境の出世鳥。
本構築の選出率・先発率No1ポケモンになります。ちなみに”被”先発率も1位です
最速をとっているので、初手サンダー対面は後攻ボルトチェンジを許してしまいますが、対戦の中盤では相手のサンダーより先に、かいでんぱを打てる安心感がありました。そのせいか、数野有利をとった時点で何度もTODを仕掛けにいった気がします。
最初はいのちのたまを持ち物としていましたが、攻撃するたびに耐久値が落ちていくことが気になりました。そこで、H振りだけのポリゴン2ならダイジェットで2発で落とせる火力を保てる するどいくちばし を採用しています。
性能に甘えて雑な扱い・選出することも多かったので、そこは反省点。
選出率1位(92%:統計見たとき自分でひきました・・・。)
● 霊獣ランドロス
ランドロス霊@オボンのみ(いかく・わんぱく)
196(252)-165(0)-154(236)-×(0)-100(0)-114(20)
じしん/がんせきふうじ/とんぼがえり/ステルスロック
ぽけっとふぁんくしょん!S :最速ウツロイド(Sランク‐1)抜き
物理耐久
・いかくを入れた状態(Aランク‐1)のA168エースバーンのいのちのたま補正ダイジェット(130)⇒ダイナックル(95)⇒キョダイカキュウ(160)の流れをオボンのみの回復込みで確定で耐える。
本構築の過労死枠。
エースバーンやランドロス、ドリュウズを見たら選出していました。
この子がステルスロックを撒けるか撒けないかで試合展開が大きく変わってきます。
ただ耐久振りつるぎのまい持ちの れいじゅうランドロス が増えてきたころから受けがきつくなってきたので、物理受けの役割・負担を分散することができなかったのが心残り・・・。
選出率3位(63%)
● カプ・レヒレ
173(220)-×( )-154(36)-133(140)-155(36)-115(76)
ぽけっとふぁんくしょん!S :準速テッカグヤ抜き
物理耐久
・A156ウオノラゴンのがんじょうあご補正、先制エラガミを2回耐える(ダメージ72~86 割合41~49%)
要検討枠。
結果を残された方のカプ・レヒレの調整を参考にさせて頂きましたが、幾度の調整が重ねられて元の形が分からなくなりました。
気持ちよく相手のサイクルに負担をかけてくれたので、崩しの先陣をよく切ってくれました。
耐久と火力が備わった型でとても使いやすかったですが、こだわりハチマキのウオノラゴンが増加したところで受けが利かなくなったので、受け寄りに特化してランドロスの負担を軽くしてあげるべきだったのかな、と思います。
選出率2位(66%:要検討枠にしては多い)
● バンギラス
バンギラス@たべのこし(すなおこし・ようき)
205(236)-163(68)-131(4)-×(0)-121(4)-116(196)
がんせきふうじ/ばかぢから/みがわり/りゅうのまい
ぽけっとふぁんくしょん!HP:ちきゅうなげ・ナイトヘッドをみがわりが壊れない数値。
A :できる限り高く。
S :準則テッカグヤ・バンギラス抜き抜き。
小地雷枠。
大元になったのはこちらの記事↓。
sakku-poke.hatenablog.com
ステルスロックがみがわりになっていたり、努力値配分も大きく変わっているので、別のポケモンになっていることにはご注意を。
主にポリゴン2に後出し⇒みがわりをすることで、すなあらしのとくぼう上方補正もてつだって環境にいあるポリゴン2のれいとうビームでみがわりが壊れません。C振りなら2発受けても耐えます。
その隙を利用しりゅうのまいを積んで、全抜き体制を図ります。
アイアンテールポリゴン2が増加してからは、安易に上の展開ができなくなったので、サンダーのかいでんぱからのTOD、カプ・レヒレのこだわりメガネトリックなど複数の対処を用意していました。
選出率5位(23%)
ゴリランダー@ラムのみ(グラスメイカー・いじっぱり)
193(140)-194(252)-125(116)-×(0)-90(0)-105(0)
グラススライダー/はたきおとす/ちょうはつ/つるぎのまい
ぽけっとふぁんくしょん!HP:16n+1(グラスフィールドによる回復が最大)
物理耐久
・A200いちげきウーラオスのこだわりハチマキあんこくきょうだを最高乱数切り耐え。
受けループ崩し担当。
バンギラス+ドヒドイデ+ガラルヤドキング+エアームド+@2のような受けループに対して、有利対面でつるぎのまい⇒エアームド後出し⇒ちょうはつ⇒はたきおとすの流れで楽に崩すことができました。
エアームドの枠がアーマーガアになっている構築は、アーマーガアが攻撃技としてドリルくちばしやブレイブバードを採用していることがあるので要注意。
ちゃんと仕事はきっちり行う仕事人
選出率6位(22%)
【基本選出】
細かく分けるとキリがないので、印象の強いものだけ紹介します。
困ったらこの3匹で選出、ランドロスのステロをいつ撒けるかがポイント。
カバルドン+ウツロイドに対して
●【サンダー】+【カプ・レヒレ】+【ルカリオ】
ルカリオを出された後、ウツロイドはほぼほぼ引くので、後続に対して通りの良い技を打つことがポイント。
受けループに対して
●【れいじゅうランドロス】+【サンダー】+【ゴリランダー】
ステルスロックを撒いた後に、上記の崩し方にもっていく。
【苦手なポケモン・並び】
●カミツルギ
出てくるカミツルギはダイアタック持ちなので、サンダーも押し切られます。
初手でカプ・レヒレと対面させ、油断したところをダイアイスで無理矢理倒しに行くことも。
●ウォッシュロトム
一応ルカリオで対応できるがおにびが痛いです。
●こだわりハチマキウオノラゴン
カプ・レヒレで受けれません。
●つるぎのまい耐久振りランドロス
つるぎのまいを許したら厳しくなるので、隙を作らないこと。がんせきふうじ でばやさを下げておくこと。
【雑感】
構築のポテンシャルはあると思っており、S18(5月)の23日時点で200位、レートにして1870近くまで伸ばしました。
しかし、環境の変化にうまく適応できなかったこと、サイクル戦をしかけるにあたって、細かいミスを直しきれなかったことが最終3桁・レート1900という目標を達成できなかった原因だと思っています。
要にこの構築を使いこなすだけの実力をプレイヤーが持ち合わせていなかったこと。
この事実を胸に、精進していきたいと思います。
結果:S20最終順位 2974位 レート1709
【最後に】
出来ればずっとこの6匹と共に目標達成を再スタートさせたいのですが、S21からレギュレーションが変更され、この構築を解散せざるを得なくなりました。
ダイパリメイク発売日も近づいており、今回の環境で戦える最後のシーズンにとなったのかもしれない。そう思うとこの子たちとの対戦した跡を残しておきたいと思い、今回の構築記事を書く流れになりました。
結果が出ていれば最高でしたが、そこは今の実力を受け止めてこの子たちに恥じないトレーナーを目指して頑張っていきます。
一応対戦の様子を撮影はしてますが、記録用として収録していたのでボソボソとしかしゃべっていないんですよね。。。動画にできるか色々模索していきます。
↓お疲れキャンプの様子
ここまで記事を読んで頂きありがとうございました。拙い文章・構成で読みづらい部分があったかもしれません。
もしおかしなところがあれば、Twitter(@DuckNusu)までご指摘ください。
【SpecialThanks】
対戦してくださったトレーナーの方々。
ここまで読んでくださった方々。
切磋琢磨して励ましあったトレーナーの方々。